あなたじゃなきゃダメ...

「なな…」

私の名前を呼びながら

私の体を触ってくる。

「ごめん…

疲れて眠たいから

今度にして」

私はまこにそう言った。

まこはしょんぼりしながら

反対を向いた。

その隙にすぐ眠りに入った。

そんな日々が毎日続いた。

ある日嫌気がさしたのか

「何で最近ヤらせてくれへんの?」

まこは私に聞いてきた。

私はたろうと体を重ねてから

まこと体を重ねるのが怖くなっていた。

「体だけ求められてる気がして

嫌やねん」

私は言った。

「どうゆう意味?」

まこは聞き返してきた。

「だから!

仕事もしてない

生活費も出してない

ななが養ってるようなもんやで?

分かってる?

そんなんでヤらせてくれへんのって

よくゆえたな~。

何のためにななとおるん?

もうちょっと頑張りみせたらどない?」

言い返してこない事は分かっている。

仕事の話をしたら

絶対言い返してこない。

毎日怒ってばかりの日々に

限界が近づいていた。
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