あなたじゃなきゃダメ...

飛行機に1度しか乗った事ない

私には新鮮で

飛行機を見入っていた。

いつしか外は雨が降っていた。

「たろうちゃん~。

ななトイレ行きたい」

そう言うとしょうがないなと言いながら

後部座席から傘を出してきてくれた。

1本しかない傘に2人で寄り添う。

たろうとの距離が近すぎて

顔が見れなかった。

近くにトイレがあった。

怖いと言いながらトイレに行く私を

呆れながらも待っていてくれた。

「たろうちゃんありがとう。

次はななが傘持ったるわ」

たろうの手から傘を奪った。
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