あなたじゃなきゃダメ...

「あほか~!

なな小っちゃいのに

お前が傘持ったら俺が濡れるやんけ」

傘はたろうの手に戻った。

身長が150cmもない私は

言い返す言葉がなくて

たろうにお願いした。

車に戻ると急に寂しさが襲った。

「たろうちゃん…

なな寂しい。

つぐを失って

これからどないしたらいいか

分からへん。」

たろうは優しく抱きしめてくれた。

たろうの腕の中は温かかった。
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