あなたじゃなきゃダメ...

「何で降りてきたん?」

きっとまこは家に上げてくれると

思っていたのだろう。

でも私の家にはたろうの荷物があったので

家に上げたくなかった。

一応まことはまだ付き合っているから。

別れたわけじゃなかったから。

「なんとなく外で話がしたい」

私は言った。

まこは少し哀しげな顔をしたけど

賛成してくれた。
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