あなたじゃなきゃダメ...

震えが止まらなかった。

心臓の音がうるさかった。

昨日知ったと言っていた日付よりも前に

たろうは妊娠の事を知っていた。

嘘だと分かっていたのに

心のどこかで信じていた。

やり場のない感情は

どこにぶつけたらいいのだろう。

いっその事感情なんてなくなればいいのに。
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