あなたじゃなきゃダメ...
「終わりにしたいんか?
俺と離れたいんか?」
いつものように
私を試すように聞いてきた。
いつもなら黙ってしまうけど
「うん、終わりにしよう」
ちゃんと言えた。
「本気なんやな。
もう俺は用無しか~。」
たろうも少しは悲しんでくれたのかな。
「今までありがとう」
ななと過ごした日々は幸せだったかな。
「俺の方こそありがとうな」
これからは別々の道を進んで行く。
「たろちゃん!
これからは家族を大事にしなよ。
いっぱいの思い出といっぱいの幸せを
ありがとう。
もう不倫はしたらあかんで!」
笑って言えた。
たろうも笑っていた。
―完―