あなたじゃなきゃダメ...
たろうがなだめてくれた。
そして帰る前、みんなに隠れて
キスをした。
「どっちが子供か分からへんな」
そう言って笑っていた。
そしてたろうとたろうの子供に
バイバイをした。
らいとは車が見えなくなっても
手を振っていた。
楽しかったねって話をしながら
らいとと家に帰った。
たろう...
あなたの子供は素直で
私に向けてくれる笑顔が
眩しかった。
私はいつからこんなにずるい生き方を
するようになったのだろう。
あなたと子供のじゃれ合いを見ていて
あなたの素顔が少し見れた気がした。
それと同時にどれだけ子供を
大切に思っているか分かった気がした。
この子供の笑顔を守るために
あなたと離れる事を考えた。