あなたじゃなきゃダメ...
時間
それからも私たちは一緒にいた。
仕事帰りにたろうから
電話がかかってきた。
私は夜ご飯の支度をしながら
電話に出た。
「お疲れちゃん。
どないしたん?」
浮かれ気分のたろうに聞く。
「なな!年末何してるん?」
年末か~。
まだ1ヶ月もあったので
何も考えてなかった。
「まだ分からへん。
何でなん?
たろうちゃんは何するん?」
たろうの返事に驚いた。
「年末は俺1人やから
あけとけよ!」
1人とは…?
「嫁と子供は?」
たろうに聞いた。
「田舎帰ってるから
俺1人やねん。
ゆうて嫁の田舎やし
俺は仕事あるから帰らんし
なな泊まりにおいで」
たろうが浮かれ気分な理由が
分かった。
日にちを聞いて10日以上
一緒に居れると知った。
「期間限定の同棲やな」
そう言っていた。