あなたじゃなきゃダメ...
忘年会の続き
私はたろうに何十回も謝った。
たろうはもういいよと言っていた。
それからバーに戻ったものの
気になって楽しめない。
2次会もお開きになり
それぞれ部屋に戻った。
私とたろうは
みんなに頼まれた夜食を買いに
コンビニにでかけた。
たろうはいつも通り接してくれたけど
さっきの出来事が
ずっと頭に残っていた。
買い物を済ませ
現場の人たちの部屋へ向かう。
私は専務と1つのカップラーメンを
半分ずつして食べた。
そう言えばまだ温泉に入っていない。
「温泉って何時までなん?」
早口で聞いた。
「12時までやで」
誰かが答えてくれて時計を見る。
「あかんやん。
後30分もないって~。
誰か一緒に行こ?」
私が叫ぶと
「俺も温泉行きたかった。
はよ用意して行くで」
たろうが一緒に行ってくれる事になった。
用意をしてエレベーターに乗り込み
温泉に向かう。
また後でそう言い残し
たろうは男風呂へ向かい
私は女風呂へ向かう。