白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
私達、専門学校チームは、先生と翼先生とタカを残して、カフェバーへと向かった。
先生達は、少し歩いた所にあるバーで3人で語り合うんだって言ってた。
「直は、ちょっとでも先生と離れるのが寂しいもんね~」
あゆみはそう言って、からかうように私の肩を突っついた。
あゆみは、私の心の中を知らない。
桃子は少し心配そうに私を見た。
もう大丈夫だって思ったのに、先生の話題を出さないで欲しいって思ってしまう自分がいる。
やっぱり今まで通りってわけにいかない。
美穂は、タカと別れ際に何か話していたようだけど、決してラブラブではなかった。
「これが本来の卒業旅行のメンバーなんだよな」
要君は夜空に息を吐きながらしみじみと言った。
「急に人数減るとちょっと寂しいけどな。この6人でいつも一緒だったんだもんな」
そう言った真崎君にあゆみが突っ込む。
「てか、あんた後半だけじゃん!」
「うるせー!!俺のおかげで、ますます仲良くなれただろぉ?」
真崎君とあゆみの会話に、ホッとしながら、私は桃子と腕を組んで歩いた。
美穂は、何かを考えているように黙ったまま歩いていた。