白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
クレープを食べ終えた俺達は、ゆっくりと歩きながら彼女のいる店へと向かう。
「乱入してぇな」
俺がそう言うと、翼先生は、俺のことをやきもちやきだとからかった。
まぁな。
そうなんだけど……
今は違う。
要君と直が仲良くしていないかと心配しているわけじゃなく、美穂ちゃんのことで直が辛い想いをしていないかと心配なんだ。
「乱入しちゃいますか?」
酔っ払ったタカは、店の前まで来ると店を指差した。
「お前にそんな勇気があるかな?」
「ひどいなぁ…… 先生は」
結局、俺達は店の前のベンチで待つことにした。