白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
「直は責任感じることねぇから。いくら周りにいい男がいたって、自分の彼氏のこと愛していれば、何の問題もない。そうだろ?美穂ちゃんは、元々タカに対して不満があったってことじゃないかな」
タカに対して不満……
結婚の話がなかなか出ないってことは言っていたけど、それくらいだったよね。
先生は、もう一度ぎゅっと抱きしめてくれた。
「直、ごめんな。俺、そんなことがあったって知らなくて、美穂ちゃんと一緒にトイレ行っただろ?軽率だったなって反省した」
先生はスーパーマンだね。
言わなくてもわかってくれていたんだ。
私の気持ち。
「先生…… 今、ものすごく先生のこと好きだなって思った」
私は先生の首元に顔をくっつけて、先生の匂いを嗅いだ。
変態だって言われる?
だって、大好きなんだもん。
先生が好き。
「俺もだよ。俺、タカからその話を聞いてから心配で仕方なくて。早く直に会いたかった」
先生も私の真似して、私の匂いを嗅いだ。
「直、思ってること全部吐き出して」
「先生……」