白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
私の思っていることを全部吐き出したら、きっと先生はびっくりする。
先生、私のことどう思うかな。
あまりにも先生が優しく私の頭を撫でてくれるから……
私は、全部吐き出せそうな気分になった。
「私、最低だよ。美穂のことずっと友達だと思ってたのに、先生のことを好きかも知れないって思ったら、急に違う目で見てしまったんだ。タカと戻って欲しいって思うのも、美穂の為じゃなくて、自分の為。私が…… 不安だから」
ドキドキする。
嫉妬深い自分は、好きじゃないから。
こんな私をできるだけ見せたくないけど、これが私なんだ。
「最低じゃねぇよ。直は…… 直は優しいから。そう思うのは当たり前だって。もっともっと、思ってること教えて」
先生は、優しい声でそう言って、私の胸に手を当てた。