白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
みんな、私のことを心配してくれていた。
桃子なんて、それどころじゃないくらいに大事な夜だったのに。
私はメールを先生に見せた。
先生は、私の頭をゆっくりと丁寧に撫でた。
「直はいい友達がいっぱいいるな」
うん。
本当にそうだ。
私は、ベッドに寝ころんでメールの返事を打つ。
「なおぉ~!!食べちゃうぞ」
上に乗ってきたのは先生。
「だめだって~!メールの返信してるんだからぁ」
「いいだろ~」
「もう出かける時間だし」
「夜まで我慢できない」
「だめ~」
そんな会話をしながらイチャイチャしていると、桃子から電話がかかってきた。
「誰から?」
「桃子からだ!!どうしたんだろう」