白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~




『でね、あの~今日の夕方、私と翼先生帰るんだけど、その前に少し会えない?これは、私だけじゃなくて、全員の希望なんだけど』



私も…… 

会いたい!!!!




昨日の別れ際の、気まずい雰囲気を思い出す。



心からスッキリした仲間と会いたい。



この北海道で、もう一度みんなに会って、お礼が言いたい。




「私も!!!同じ気持ちだよ!!会えるなら会いたい」



私の声を聞いて、先生は私の頬に頬をくっつけた。



「俺もぉ~!会いたい~!!桃子ちゃ~ん」



ふざけて先生が桃子にそんなことを言って、桃子は電話の向こうで大笑いしていた。





電話を切った私は、しばらく言葉を失うくらいに感激していた。


私の為に……

みんなが相談し合ってくれた。


時間を作ってくれた。




最高の仲間。




「先生……」



隣にいる先生の頬にキスをした。




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