白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
「俺、カルボ!」
メニューも見ずに先生はそう言った。
「私も!!!」
もちろん私もカルボナーラ。
「俺は、サーモンのクリームパスタ!」
「じゃあ、私も!」
どうやらタカと美穂の愛は、昨日よりずっと深まっているようだ。
私達4人は、とても美味しいランチを食べた。
カルボナーラももちろん美味しいんだけど、心から安心できたことでその美味しさは倍増だった。
カルボナーラのクリームを唇につけた先生が、ふたりの目を盗んで私を見つめる。
“良かったな、直”って言ってくれてるんだよね、先生。
「うまかった~!要君の選ぶ店って間違いないよな」
先生がそう言うと、タカはお皿に残ったクリームをスプーンで集めながら首を縦に振った。
「要君の彼女は絶対幸せだよね」
美穂の言葉に全員が頷いた。
「でも、思わせブリ男だよ?」
私がそう言うと、みんなは声を揃えて、あ~!!と言った。