白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~



要君の彼女、いつか会えるかな。



このメンバーの中にいつか要君の彼女が加わる日が来るかも知れない。



私みたいなやきもちやきな彼女だったら、私の存在を知ったら嫉妬しちゃうよね。



彼氏の昔好きだった女の子って…… 相当、嫌な存在だと思う。



「早く彼女できればいいのにな」


「アイツ、理想高いから」



先生はそう言った後に、“直を好きになるくらいだから”と小さな声で言った。



先生ったら。

またそんなこと言って。





早く会ってみたいね。


要君の彼女。




そして、また大人数で旅行したいよ。





心からこう思えることに、私は幸せを感じていた。




「美穂、本当に会えて良かったぁ」


「直、私も!!これからも変わらずに先生の話とかして欲しい。今まで通りにって言うのは私のわがままかも知れないけど…… 今までの関係、私大好きだから」





レジでお金を払う大好きな背中を見つめながら、私は美穂の腕に腕を絡ませた。








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