白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~



「お先でした…… 翼先生どうぞ」



「あ、あぁ。じゃあ、先に寝てていいから。俺、風呂長いから」



目を合わさずに翼先生はそう言った。



自分のベッドへ向かう。


翼先生とすれ違う。


ドキドキドキドキ。





「やっぱり俺が先に入れば良かった」



「どうしてですか?」



「だって…… すっぴんの桃ちゃんめちゃめちゃかわいい。俺が先に入れば、桃ちゃんの風呂上り姿を見ずに先に眠れたのに」




すれ違った後、振り向いて、じっと目を見てくれた。





すっぴんがかわいいなんて。


翼先生がそんなこと言うなんて。





きっと新垣先生の影響だよ。




「しかも…… 風呂の中、桃ちゃんのいい匂いが残ってるだろ?」




ええええ~


ニヤって笑った!!!!


反則だよ、翼先生!!


新垣先生乗り移ってるじゃん!!





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