白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
「おやすみ」
翼先生は抱きしめている手を動かして、私の顔の方向を変えた。
「……!!」
「おやすみ、桃ちゃん」
キス…………!!!!
キスした?????
「翼先生!!」
「キスしちゃった。ごめん」
翼先生はまた私の体を窓の方に向けて、後ろから抱きしめた。
「このまま眠ろうな」
「はい……」
翼先生は、我慢してくれた。
きっと私がまだ子供だから。
私がもっと大人の女性だったら、このままエッチしちゃったりするのかもしれない。
翼先生は、ちゃんと私の気持ちを考えてくれて、私を大事にしてくれたんだ。
私を抱きしめる翼先生の手に触れた。
「好きです」
「俺も好きです」
直と先生を見ていて、私にはあんな恋愛はできないって思っていた。
でも、今……
直に負けないくらい私は幸せ。
翼先生と心が通じ合った。
好きです。
本当に好きです。
翼先生が大好き!!!!
―桃子目線END―