白いジャージ５ ～先生とラベンダー畑～

この旅で絶対に行きたいと思っていたラベンダー畑。


他にもいろんな場所に興味はあるけど、今回全部行っちゃうともったいない。


今度いつかまた北海道に来る時の為に取っておくんだ。



先生が言ってくれた。


動物園は子供と３人で行こうなって。






いつか、３人で……




手を繋いで、ペンギンを見ようね。


先生。






要君が教えてくれたラベンダーの名所は、比較的観光客が少なくゆっくりできるんだと先生は言った。



私も先生もゆっくりのんびりしたかったので、そこへ行くことにした。




「ラベンダーに囲まれて、キスできるかな」




バスの中でそんなことをつぶやきながら先生は眠そうにあくびをした。




眠っていいよって言おうとしたら、もう先生は目を閉じていた。




私の肩に頭を乗せて眠る先生。



幸せを噛みしめる瞬間。