白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
先生には、七緒ちゃんっていうかわいい娘がいて、その現実はもう私はしっかり受け入れている。
最近は思うんだ。
先生にとって初めての子供ではないけど、先生が堂々とだっこできる子供は私との子供が初めてなんだなって。
血の繋がった子供でありながら、七緒ちゃんは先生にとっては“娘”とは少し違う存在なんじゃないかなって。
うまく言えないけど、最近は気にならなくなった。
先生にとって初めての子供じゃないとか、七緒ちゃんが女の子だから私は男の子を産みたいとか……
いろいろ考えた時期もあったけど、今はそんなことは気にならない。
先生と私の間に子供ができるってことは、素晴らしい奇跡。
愛する人との子供だもん。
「どした?子供欲しくなったか?」
「ん~、ちょっと想像しちゃった」
「いつでも準備はできてるからな」
先生はニヤっと笑って、私の手を握った。