白いジャージ５ ～先生とラベンダー畑～

「おい～！俺の話聞いてんのかぁ？」



「ごめんごめん！！赤と青を混ぜると紫じゃなった？」





小学校の頃は絵の具を使って絵を書いたけど、だんだん絵の具から遠ざかっている。





「あの空の色にピンク混ぜたら、どうなるんだろう」



ロマンチックなことを言う先生に、またときめいちゃう。




「薄紫になるような気がする！」


「だよな？」




嬉しそうに目を輝かせて、私に顔を近づける。





「俺が空の色で、お前がピンク～！」





肩に回していた手を外し、私の手を握る。



わざと小さな声で……



「で、俺達の子供が、ラベンダー色！　ってことだよな」





感動してる。


私……

先生、詩人みたい！！