白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
振り向いて、先生の顔を見る。
Sな先生。
「要君って優しいよな。直もそう思うだろ?」
「え…… 別に普通だと思う」
ここで、“優しいよね”って答えると、先生はもっともっと私をいじめるはず。
「素直になれよぉ~」
後ろから両腕で私の体を固定する先生。
もう動けない。
「先生の方が…… 優しいもん」
「ふ~ん。そう?」
先生は、私の顔を後ろに向かせて、目を合わす。
視線をそらす私。