白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
第3章

俺の奥さん★先生目線★




―先生目線―




北海道旅行から帰った翌日の朝。




朝から、小さな幸せを感じる俺。






結婚して、直と毎日一緒に生活をして、変わったことはたくさんある。




どの変化も、俺にとって良い変化。





例えば……



「先生、泡立て過ぎだよぉ~」



出勤前の俺。




洗顔に時間をかける俺を見て、直はパジャマを脱ぎながら大笑いをしている。





「直が教えてくれたんだろ」




北海道のおみやげで、直が俺にくれた“ラベンダー洗顔石鹸”。



泡立てネットまでプレゼントしてくれたんだから、泡立てないわけにはいかない。




いつからだろう。


洗顔なんて昔は興味なかったのに。




直と結婚して、一緒にお風呂に入ることが多くなった。


俺は、湯船に浸かりながら、直をボーっと見つめるのが好き。


特に洗顔中の直がかわいくて仕方ない。



俺が話しかけても、顔が泡だらけで返事ができない。



だから、必死で返事をしようと首を動かしたりする。




直は、メイク落としの後、石鹸で顔を洗っていた。




これは結婚してから知ったこと。




直の日常をこうして少しずつ知っていくことは俺にとって、最高の幸せだった。







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