白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
直は、美味しそうなかわいい色の石鹸を集めていた。
それを泡立てて、顔を洗っている直。
直の美肌の秘訣はそこにあったんだな?
真っ白な肌。
食べたくなるような肌。
いつの間にか、俺も洗顔をする時に直の石鹸を使うようになった。
直は、泡立てるのが下手な俺に、“泡立てレッスン”をしてくれる。
それでもなかなかうまく出来ない俺に……
買ってくれたんだよな。この泡立てネットを。
「直~、俺の肌スベスベ~!」
直は俺の頬とおでこに触れて、合格をくれた。
「でも、心配」
直はこんなかわいいことを言う。
「そんなスベスベお肌の先生、絶対生徒に触られる」
朝からかわいい直。
「ば~か!誰も触らねぇよ!しかも、誰も気付かないし」
「わかるよ!!だって、ツヤツヤしてる~!ゆで卵みたい!!」
俺はこうして毎日平和な日々を過ごしている。
直と一緒に暮らすことは、俺をどんどん幸せにしてくれた。
何気ない幸せ。
ささいな幸せ。
毎日感じる。
直と一緒にいることの喜びを。