白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
たっくんも寂しい?
私は、寂しくて寂しくて、ますますたっくんのことを好きになっています。
「今日、会える?話したいことがある」
突然の電話。
懐かしい声。
聞こえているのに、聞き返す。
もう一度、声を聞きたいから。
少しでも長く電話をしていたいから。
「会えるかな?」
大好きな声。
ずっと聞きたかった声。
期待と不安の割合は、期待2、不安8…… くらい。
私とたっくんの復活を信じてくれている直と先生は、絶対にたっくんは後悔していると言ってくれるけど。
正直、自信はない。
新しい彼女が出来たという報告だったらどうしよう。
期待0、不安10になった。
だから、会いに行く。
私の大事な人に。
「直~、助けて」
「大丈夫だって!!ゆかり!」
直の温かい手にパワーをもらい、私はたっくんの元へ。