白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
海水浴場に着いてから、私はまた……
自分の弱さにため息が出る。
また……
心配しちゃったんだ。
先生のかっこいい海パン姿を見て。
「ばぁか~!それは男のセリフだろ?」
先生は、私の肩に手を回して、耳元で囁く。
「俺が心配なんだよ!直、上にTシャツ着てくれぇ~」
「先生も、ジャージで泳いで」
こんな会話をしている私達。
私が嫉妬することは、もう珍しくもなんともない。
だから、先生は私を丸ごと受け止めてくれる。
「また直と先生、バカなこと言ってるよ」
「それが、あの2人なんだよ」
ちょっと離れた場所からゆかりとたっくんが、わざとらしく大きな声で言う。