白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
「直、写真写真!!」
先生に見とれている私にデジカメを渡してくれたゆかり。
「あ!!」
バカだけど、いつものように写真を撮る。
新垣和人専属カメラマンとして。
今の、この“新垣和人”を残したい。
写真にもだけど、心の宝箱にも。
太陽のキラキラした光に負けないくらい輝く先生の笑顔。
黒い肌。
白い歯。
濡れた髪から落ちる汗が、宝石のようにキラキラしてる。
ボールになりたい、とはさすがに言わないけどね。
「たっくん、サッカー部だったのか?」
「小学校の時、やってたよ!」
先生とたっくんは、ボールを蹴りながら、会話。
私とゆかりをときめかせていることにも気付かずに。