白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~



「今週の土曜日に誠人さん来るんだよね?」



直は相当恥ずかしかったのか、話題を変えた。


まだほんのり赤いままの頬がかわいい。




というか……

水着似合い過ぎじゃねぇか?



直、すっげーかわいい。




「ねぇ、聞いてる?」



直が、俺の腕を掴んだ。



「はは。ごめんごめん。直がかわいいなぁって思ってた」



「ばか!!」




誠人と誠人の彼女と…… その娘の3人が我が家へ遊びに来る。



俺は少し心配だった。


直が、誠人の彼女の子供を見て、俺の娘、七緒を思い出さないかなって。



女の子だし、父親がそばにいないっていう共通点もある。




「早く会いたいなぁ」




直は俺のそんな不安を一気に消しちゃうくらいの笑顔で俺を見た。




大丈夫だよな。



直。







< 261 / 358 >

この作品をシェア

pagetop