白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
「今週の土曜日に誠人さん来るんだよね?」
直は相当恥ずかしかったのか、話題を変えた。
まだほんのり赤いままの頬がかわいい。
というか……
水着似合い過ぎじゃねぇか?
直、すっげーかわいい。
「ねぇ、聞いてる?」
直が、俺の腕を掴んだ。
「はは。ごめんごめん。直がかわいいなぁって思ってた」
「ばか!!」
誠人と誠人の彼女と…… その娘の3人が我が家へ遊びに来る。
俺は少し心配だった。
直が、誠人の彼女の子供を見て、俺の娘、七緒を思い出さないかなって。
女の子だし、父親がそばにいないっていう共通点もある。
「早く会いたいなぁ」
直は俺のそんな不安を一気に消しちゃうくらいの笑顔で俺を見た。
大丈夫だよな。
直。