白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
俺は起き上がり、腰を浮かせて場所を移動。
たっくん達と少し離れた場所で、直に言う。
「直、俺は直にとっていい夫かな?」
突然こんな質問をしちゃったことを後悔した。
勘の良い直のことだから、何か感じてしまうかもしれない。
「どうしたの?急に…… 先生は、私にはもったいないくらい最高の旦那さんだよぉ~」
俺の口にアイスを強引に入れ、直はにっこり笑った。
何となく迷っていた俺の心が固まった。
俺の甘さ、俺の弱さ……
そのせいで、直を泣かせてしまったんだということ、わかっていたつもりなのにな。
「もっといい夫になるからな」
俺の唇についたアイスを直が食べた。
人がいる場所で、直からキスをしてくれるなんて珍しい。
「私ももっといい奥さんになるね」
「もうこれ以上いい奥さんにならなくていい」
「先生ももう100点以上だもん」