白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
クリームシチュー
北海道の写真を見せ合おうってことになり、みんなで集まる計画が持ち上がった。
「水曜日だよね?ちょっとまだわからないからメールで返事するね」
美穂からの電話にそう答えた私。
本当は水曜日、何の予定もない。
どうしてかな。
気が重い。
理由は自分でちゃんとわかってる。
美穂のこと……
時間が経てば消えてなくなるものじゃない。
時間の経過と共に、じんわりとした悲しみっていうのかな。
やっぱり消せるわけない出来事だった。
「俺も?」
「うん。みんな会いたがってるって」
夕食を食べながら、水曜日の集まりのことを先生に話した。
「別に俺はいいけど…… 別に無理して行かなくていいんじゃねぇか?忘年会あたりでみんなで集まろうぜ」
軽く言ってくれた言葉だけど、きっと軽くない。
すごくちゃんと考えてくれたこと。