白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
花火と直★先生目線★
―先生目線―
直が選んだ俺の浴衣は、俺好みだった。
買いに行く時間がなかったので、直が中田と一緒に買ってきてくれた。
「この渋い感じがいいな」
黒とこげ茶色を混ぜたような色に、シンプルな模様が入ったものだった。
「白い浴衣ってなかなかなくて」
「白い浴衣ぁ?それはちょっと…… 恥ずかしいよ」
直の浴衣は、紫色にピンクの小さな花模様。
「着てみろよぉ、直」
お風呂上がりだったので、浴衣の試着会をしてそのままベッドへ…… と狙っていたんだが。
「だ~め!!当日まで着ないもん」
花火大会当日の楽しみにしておこうということらしい。
俺が浴衣を羽織ってみたが、直は目隠しをして体育座りをしていた。
「あ~!早く脱いでよ。見たくなっちゃうから」
かわいいな、直は。
本当に。