白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~



私は、浴衣が着崩れないようにそっとベッドに寝転んだ。



先生の浴衣を抱きしめてみる。


まだ新しい布の匂いがする。


先生が着た後は、先生の匂いになるのにな。





今日は、浴衣を着ることができないかもしれない。




先生の浴衣姿……楽しみだったけどね。


こんなことで落ち込んだりしない。


先生の心が晴れてくれることの方が嬉しいから。






楽しみにしすぎていたせいで、ちょっと疲れちゃったのかな。



眠くなってきた。






浴衣の帯を強く締めすぎているせいかな。



ちょっと胃が痛い。





しばらくベッドで寝転んでいる間に、私は眠ってしまっていた。





< 341 / 358 >

この作品をシェア

pagetop