白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
バスが急ブレーキをかけて止まった。
桃子が目覚めた瞬間に、翼先生は寝たフリをした。
「直~、寝ちゃったね」
「うん、私も寝てた」
「あれ?先生達どうしてそこにいるの?」
「ん?あぁ、ちょっと前の席が寒くて」
先生は適当な嘘を言って誤魔化した。
翼先生は、眠そうな顔を作って、桃子に微笑んだ。
もう時間の問題だ。
桃子と翼先生は100%両想い!!
テンションが上がりまくりな私は、桃子の腕を掴んで牧場の入場口まで走った。
良かったね、桃子。
長い長い片想いだったけど、ようやく結ばれるんだよ。
想いは届くんだね。
桃子、おめでとう。