白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~



「おめでと~」


「感動!!」




桃子は涙目になりながら、私達にお礼を言った。



私は、桃子以上に涙が溢れた。




無性に、ゆかりに会いたくなった。


私が高校生の頃、こうしてゆかりに報告した日のことを思い出した。



自分のことのように私の幸せを喜んでくれたゆかり。


ゆかりがいたから私は頑張れたんだ。





「本当に良かった!!!」



私はブラ一枚になった桃子に抱きついた。





「直がどうして泣くの~!?」



「嬉しいんだよね、直は自分も禁断の恋だったから」



「よしよし。泣きたいだけ泣いていいよ」




なぜか私がみんなから頭をなでられる。




< 45 / 358 >

この作品をシェア

pagetop