白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
「おめでと~」
「感動!!」
桃子は涙目になりながら、私達にお礼を言った。
私は、桃子以上に涙が溢れた。
無性に、ゆかりに会いたくなった。
私が高校生の頃、こうしてゆかりに報告した日のことを思い出した。
自分のことのように私の幸せを喜んでくれたゆかり。
ゆかりがいたから私は頑張れたんだ。
「本当に良かった!!!」
私はブラ一枚になった桃子に抱きついた。
「直がどうして泣くの~!?」
「嬉しいんだよね、直は自分も禁断の恋だったから」
「よしよし。泣きたいだけ泣いていいよ」
なぜか私がみんなから頭をなでられる。