白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
「全員が幸せって嬉しいね。でも、まさか翼先生と桃子が付き合っちゃうなんてね」
あゆみは、頬を夕焼け色に染めながらしみじみと言った。
「真崎君とあゆみがくっついたのだって、びっくりだったよね」
桃子は、自分の話題ばかりで恥ずかしくなったようで、あゆみの話をした。
「テル、テル!ってあんなに要君を追いかけてたのに、いきなり真崎君ってね」
美穂は、遠い目をして空を見つめていた。
4人とも、空を見つめた。
瞬きをするのももったいないくらいの綺麗な夕焼け空。
「何があるかわからないよね。でも、恋って素敵」
綺麗なオレンジ色の夕焼けのせいか、桃子の恋が実った興奮からか、私はそんな言葉を呟いた。
「出た!!直の名言!!」
「恋って素敵!!だって」
「直は永遠に恋してるからねっ!!」
3人にからかわれながら、私は肩までお湯に浸かって、目を閉じた。