白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
「ニヤけすぎ!!」
先生が私のおでこを指で突っついた。
「だって~!!嬉しいんだもん。桃子を見てると、高校時代の私を思い出すの。教師と生徒の禁断の恋!!キャー!!」
「直、興奮しすぎ。かわいいんだからぁ」
先生は、目を細めて優しい表情で私を見た。
きゅん。
その顔好き。
言わないけど、好き。
「先生、その顔好き」
あ、言っちゃった。
「え?どの顔?」
首をかしげて、不思議そうな顔をする。
「あ!その顔も好き!!」
どの顔も好き。
どの声も好き。
どの先生も大好きなんだぁ、私。