白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
「さすが体育の先生だよな。かっこいい体してますねぇ」
翼先生までもが俺の腹筋を撫でてきた。
「いやいや……とんでもないっす」
照れる俺の横で。
「俺、絶対負けなくねぇな」
お??
誰だぁ?
……要君。
君は、どこまで俺に似てるんだ。
「テルは、こっそり鍛えてるからな」
真崎君にそう言われた要君は、腹筋に力を入れながら俺をにらんだ。
「おいおい。ライバル心、燃やしてるのか?」
「別に。そういうわけじゃないですけど」
完全に、ライバル視してるだろ!!
ってことは、やっぱり直のこと……