白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~



夕焼け色の空を眺めながらの温泉は、最高に気持ち良い。


不思議な5人。


5人集まるのは初めてなのに、ずっと昔から知っていたかのような仲の良さ。



いつの間にか、俺は真崎君と要君とタカのことを、自分の生徒のように見ていた。



 
まぁ、要君はちょっと油断できねぇけどな。



翼先生は、幸せそうなため息をついた。



「とうとう今夜、告白ですか?」


翼先生に耳元でそう言うと、一気に真っ赤な顔になった。



「実は、さっき告白してしまいまして……」


「え!!!いつの間に!!」


「新垣先生のせいですから!!あんなこと言うから……ついつい」




水風呂に入って、大声ではしゃいでいる3人を横目に見ながら、俺と翼先生は男同士の恋愛トークに花を咲かせた。




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