白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
「先生達、何真剣な顔してんだよ!!」
真崎君が、俺と翼先生の間に割り込んできた。
「大人の話だよ。ふふふ」
俺が立ち上がろうとすると、腕を掴まれた。
「逃げないでよ!!」
仕方がないなと言い、俺はまた腰までお湯につかる。
夕焼けの空を見つめながら、5人の男が語り合う。
「俺も結婚すんのかな」
ポツリと呟いた真崎君。
それを聞いて、要君は大きなため息をついた。
まだ無口なタカは、何も言わずに夕焼けを見つめていた。
「翼先生って、バツイチ?」
要君の質問に、手をバタバタさせて動揺する翼先生。
もしかしてそうなのか?と思ってしまう反応だったが違うらしい。
「一度もしたことはないよ。自分はもう結婚なんてしないと思っていたから」
「え?それって、桃子と結婚考えてるってこと?」
真崎君の鋭いツッコミに、また翼先生は慌てていた。