白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~
「どうだった?さっきの俺!」
真崎君は、空気を変える天才。
明るい笑顔で俺にすり寄ってくる。
「お~!見直した。やるなぁ!真崎君も」
俺が肩を叩くと、嬉しそうに俺の肩を叩き返す。
「さっきのは、先生の真似!ちょっとかっこよかっただろ?」
「そうだな。俺も同じ気持ちだったから」
何が大事なのか、何を一番に考えないといけないのか……
それを見失っちゃいけない。
自分に余裕がなくても、自分に自信がなくても……
大事な人を守らなければいけない。
「慎司って呼んでよ、先生」
「なんだよぉ。慎司ぃ~!!俺に惚れたか?」