Sign

俺の返事を聞いて、少年はにこっと笑う。

その笑顔が、俺には不気味でしょうがなかった。



「では、楠木様。今回は何との『交換』をご希望ですか??」



交換。
はて、何が。


「何と何を??」

「あなたの命と、何かを」


あなたの命。
つまり、俺の命。



……はて、俺はもう、死んだんじゃなかったっけか。
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