初めての恋、初めての君
「彩乃!」

春陽!

「帰るぞ。」
「うん。

いつもより強引な春陽。
なんとなく愛おしい。
こんな春陽、初めて見たよ。

「アイツの名前は?」

今日は、手をつないでくれなかった。

「樽谷臣(タルヤジン)って人」

「彩乃ってあいつのこと好きなのか?」

「そんなことないよ、あたしは・・・」

なぜか言葉かでない。
これ以上言ったら、何が帰ってくるか怖かった。

「俺、彩乃のこと本気で好きだから。」

「知ってるよ・・・」

無意識にでてきた涙。
そんな私の涙を優しく拭いた春陽は

わたしに優しいキスをした

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