片思い―大好きな君へ―
ガラッ
その時、
神山和紀が入ってきた。
「あ。神山和紀だ。」
あたしは勝手に口がしゃべっていた。
「なんでフルネームで呼ぶの?普通に和紀でいいのにっ。」
沙織が不思議そうに言う…。
なんでだろう…
あいつはフルネームで言ってしまうところがある…。
特に意味はないけど…。
「あたし、和紀のとこに行ってくるね…!」
「あ…うん!」
あたしは少しボーッとしていて沙織がいったことがよくわかっていなかった…。
「あたしどうしちゃったんだろ…。」