片思い―大好きな君へ―
そんなことを思いながらだんだん神山和紀とも仲がよくなった…。
放課後。
「ゆき!今日は三人で帰らない?」
「え?」
沙織の突然のことにびっくりして固まってしまった。
「かずきもゆきがいたほうが楽しいと思うし!」
「そ、そんな悪いこと出来ないよ…。…だって二人のお邪魔じゃない?」
「いいの!たまには!…ね?」
沙織は目を輝かせながら言う。
…あんまり乗り気じゃないけど…沙織がここまで言うなら。
いいよね。
「わかった。」
「わーい!ゆき大好き!!」
そういって抱き着く沙織。
こういう可愛らしいとこが憎めないんだよね。