片思い―大好きな君へ―
…
……
か、会話がない…(汗)
「ゆき!なんかはなそっ?」
沙織がこっちを向いて言った。
えぇ?そんなこと言われても…。
てか二人は仲良く手とか繋いじゃってますけど…
こういう場合…どういう話すればいいの?
「有紀って誕生日いつ?」
「え?」
突然神山和紀が話し掛けてきた。
「え…と。12月4日ですけど?」
い、言えた。なんかキョドっちゃったけど…。
「へぇ。冬生まれだから『ゆき』?」
「え、そういう意味じゃないよ?字…違うし。」
多分神山和紀は『雪』だと思ったのかな…。
「そうなんだ。雪のゆきだったら可愛いのにね!」
笑顔で言う神山和紀。
なにそれ…それじゃああたしの名前の『有紀』は可愛くないの…?
少しムッとなる。
「かずき!ゆきの有紀も可愛いから~!」
沙織がフォローしてくれた…。
「あ…ごめんね?」
神山和紀はこっちの方を見て言った。
「べつに大丈夫…。」
…ていうか今頃気づいたけど…なんで呼び捨て?