Boys Kissシリーズ・『始まりのキス』
「ったく…」

目を閉じ、気分を落ち着けさせようとしても、悶々としてしまう。

アイツのふざけた笑い顔が、殴りたくてしょうがない。

「あれ? こんな所でサボり?」

だから声が聞こえた途端、すぐに目を開け、殴り掛かった。

「うをっ!」

パンッ!

…しかしオレの右ストレートは届かなかった。

寸前で止められてしまった。

「チッ」

「スゴイ挨拶だなぁ。強烈過ぎ」

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