Boys Kissシリーズ・『始まりのキス』
「だから何の嫌がらせだっ!」

「…人の愛の告白を、そんなふうに言わなくても…」

愛の?

…告白?

……昨日のが?

「ふざけるなよ。あんなの挑戦状としか受け取れねぇよ」

一息に言った。

「挑戦状…。ああ、確かにそうかも」

オレの片手を掴んだまま、もう片方の手はオレのアゴを掴んだ。

「オレを惚れさせるって挑戦状。うん、この方がしっくりくる」

そう言って甘いマスクで笑う。

不覚にも、心臓が高鳴る。

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