彼氏
コインランドリーで２人きり。


私は吏玖の顔を見れないでいた。


「本当にごめん。」
吏玖の言葉に泣きそうになった。


私ふられちゃうのか…

そう思った時吏玖が私を抱きしめていた。

「俺、あの時はケガで色々イライラしてて結衣の事を受け止めれなかった。大会まで距離置こうって言ってしまったのをすぐに後悔した。メールも電話も出たかったけど、自分から言い出したことだし、ケガも治ってない状態で仲直りしても、またケンカになると思ってできなかった。本当にごめん。」

吏玖の言葉に私は体の力が抜け、その場に座り込んでしまった。

「結衣?！」

私、ふられないんだ…

「よかった。私、吏玖と別れなくていいんだね。」


「俺は別れるつもりなんてない。本当に不安にさせて、辛い思いさせてごめん。もしかして、愛想がつきかけてた?!」


安心した。


涙が出てきた。


吏玖は私が痩せたことや急に私からの連絡なくなって心配だったらしい。


じゃあ、初めからそんなこと言わないでよって思ったけど、今はとりあえず嬉しかった。
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表紙・目次

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