彼氏
「とにかく、後でメールしてくださいね」

高梨君はそう言うと、私の少し前を歩き始めた。


少しドキドキしてる自分がいた。


高梨君、私のこと気に入ってくれてるのかな?


もしかして、私のこと好きとか?


…って、それはないか。


まぁ、違っても、私なんかとメールしたいって思ってくれたことが嬉しいよ。



「結衣、早く!」

美波にせかされ、ドキドキしながら、早歩きでホテルまで帰った。


「今日はありがとね。じゃあ、また明日ね。」


1年生と別れ、部屋まで帰る。

別れ際、高梨君が目で合図してきて、さらにドキドキした。

私、単純すぎだよね…


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